【7/30】SXトラック「住み続けられるまちづくり(政策編)~SDGs自発的国家レビュー(VNR)とHLPFの視点から考える~」(担当:学長補佐・佐藤教授)

なぜ今、「VNR × まちづくり」なのか?

2030年のSDGs達成目標まで残り5年。今、世界中の国々が自国の進捗を検証し、次のステージを模索する中で、「VNR(自発的国家レビュー)」が重要な役割を果たしています。
しかし、日本国内でVNRをテーマにしたイベントは限られており、政策立案に携わる当事者と直接対話できる貴重な場です。
2025年7月に開催される国連ハイレベル政治フォーラム(HLPF)の直後。そこでの議論とVNRの最新情報を、実際に携わる省庁・研究機関・大学のキーパーソンが初めて国内で横断的に共有・対話する機会です。

◆開催概要

  • 日時 :2025年7月30日(水)18:30〜20:00(18:00開場)
  • 会場 :東京都市大学 Shibuya PXU(渋谷駅徒歩5分)
               https://shibuya-pxu.tcu.ac.jp/
  • 配信 :後日配信予定
  • 定員 :60名
  • 参加費:無料
  • 主催 :東京都市大学
  • 協力 :SDSN JAPAN、株式会社宣伝会議、環境ビジネス、ESD活動支援センター、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)

◆登壇者(予定)

蟹江 憲史 慶應義塾大学/SDSN JAPAN
 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、SFC 研究所xSDG ・ラボ代表、 Keio STAR 副所長、SDSN-JAPAN 議長。専門は国際関係論、サステナビリティ学、地球システム・ガバナンス。国連事務総長の任命を受けた独立科学者15人の1人として グローバル持続可能な開発報告書 (GSDR 2023)の執筆を行なった。また、日本政府SDGs 推進本部円卓会議構成員、Earth Commission大使など、SDGs や地球環境問題を中心に、 国際的、国内的な研究・政策関連活動で多方面にわたり活躍中。博士(政策・メディア)。

伏見 奈々 外務省 国際協力局 地球規模課題総括課
 上智大学外国語学部イスパニア語学科卒、2008年外務省入省。2011年から2013年まで在パナマ日本国大使館、2013年から2017年まで在コロンビア日本国大使館勤務。2017年から中米カリブ課にてメキシコを担当。2019年から経済局知的財産室勤務を経て、2023年7月から国際協力局地球規模課題総括課勤務。SDGs及び国際教育協力担当として、2023年SDGサミット、実施指針改定、2024年からVNRに携わる。

佐藤 真久 東京都市大学(学長補佐)
 筑波大学卒業、同大学院修士課程環境科学研究科修了。英国国立サルフォード大学にてPh.D.取得(2002年)。地球環境戦略研究機関(IGES)戦略研究プロジェクト研究員、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の国際教育協力シニア・プログラム・スペシャリストを経て現職。現在、UNESCO ESD-Net 2030 フォーカルポイント、UNESCO Chair(責任ある生活とライフスタイル)国際理事会理事、 人事院研修講師(サステナビリティ)、SEAMEO-JAPAN ESDアワード国際審査委員会委員、SDSN-JAPAN委員などを務める。協働ガバナンス、社会的学習、中間支援機能などの地域マネジメント、組織論、学習・教育論の連関に関する研究と実践を進めている。

◆プログラム(予定)

18:00 開場・受付開始
18:30 オープニング/導入プレゼン(佐藤真久)
18:40 セッション①:HLPF報告と国際動向(蟹江憲史)
19:00 セッション②:VNRと日本のSDGs進捗(伏見奈々)
19:20 クロストーク+質疑応答(登壇者全員)
19:50 クロージング(佐藤真久)
20:00 終了・希望者によるネットワーキング

◆本イベントの特徴

・日本政府のVNR政策担当者が登壇する公開セッション
・HLPF直後の最新国際動向が聞ける、数少ない国内機会
・自治体・企業・市民・大学関係者の対話の場として、ネットワーキングの起点に
・単なる講演ではなく、参加者との対話を重視したインタラクティブ形式

◆SXトラックの開催にあたって

東京都市大学は、2025年4月に東京・渋谷に新たな拠点「TCU Shibuya PXU(東京都市大学渋谷パクス)」を開設しました。新拠点であるPXUは、「together ~ともに~」を掲げ、渋谷に産官学と住民の知識を結集し、新たな製品・サービスを生み出す拠点として位置付けています。ここ、知の交流を促す拠点PXUにおいて、持続可能性(SX)に関するシリーズ・セッション(SXトラック)を開始することとなりました。

本シリーズ・セッションでは、多様な主体との連携をもとに、持続可能な社会の構築に向けて、「人間の生存」、「人間の成長」、「社会の成長」、「社会の存続」といった人、社会・経済、環境といった多角的視野からものごとを捉え、政策(国連、政府、自治体など)、経営(企業・団体、NPOなど)、ライフスタイル/地域づくり(市民活動、地域づくり、参加と協働)を3つの柱として、具体的な方策と連動した議論を深めていきます。この取り組みはSDGの最終年である2030年まで続ける予定で、構成としてはこの3つの柱のもとに、各年度ごとに個別のテーマを設定することを考えています。今回のイベントは、政策の柱のもとに総論として位置付けています。各セッションにはその分野の実務家をお呼びして議論を深掘りします。
さらには、東京都市大学の持続可能性に資する研究分野とも連携しつつ、個別の問題解決だけに依らない、持続可能性に向けたありたい社会を描き、変革を促すといった「デザイン×イノベーション」について議論を深めていきます。

SDGs(持続可能な開発目標)の目標達成の期限が2030年であるものの、今日的状況をみると環境的リスクや社会的リスク、経済的リスクはより深刻になりつつあります。さらには、地政的リスクや技術リスクもでてきており、それらがグローバルなリスク群を形成しているのが現状です。本シリーズ・セッションでは、リスク社会における持続可能な社会の構築に向けて、産官学をはじめとする多様な方々との交流と議論を生み出していきます。皆様の積極的なご参画をお待ちしております。

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