9月17日(木)、TCU Shibuya PXU(東京都市大学渋谷パクス)にて、「新・星の会」第7回「地上の太陽 – Hモードと帯状流」を開催しました。
本イベントは、かつて東急文化会館8階の天文博物館五島プラネタリウムにて多くの方々に親しまれていた「星の会」の理念に敬意を込めて、東京都市大学(学校法人五島育英会)が新たに企画したものです。「新・星の会」は、高校生以上の学生および一般の皆様を対象に、宇宙研究の第一線で世界的に活躍する天文学者・物理学者が登壇し、各分野の最新研究をわかりやすくご紹介する、全14回のシリーズイベントです。講義のあとには和やかな雰囲気の中で自由に質問できる時間を設け、第一線の研究者と直接対話できる貴重な場となっています。
第7回となる今回は、九州大学の藤澤 彰英特任教授が登壇し、「地上の太陽 – Hモードと帯状流」と題して講演しました。
藤澤特任教授はまず、核融合発電がいわば「地上に太陽をつくる」試みであることを紹介し、水素を超高温のプラズマ状態にして磁場で閉じ込める仕組みについて説明しました。続いて、プラズマが乱流状態になって熱が逃げやすいという長年の課題と、それを乗り越える鍵として発見された「Hモード」や「帯状流」と呼ばれる現象について、身近な例を交えながらわかりやすく解説しました。さらに、これらの現象が木星の大気やジェット気流とも共通する仕組みを持つことに触れ、核融合研究が太陽や宇宙の理解にもつながると解説しました。

質疑応答では、本イベントのコーディネーターを務める、東京都市大学 総合研究所 宇宙科学研究センターの大橋 正健特任教授とともに、活発な意見交換が行われました。
参加者からは「地上で核融合を起こすには、なぜ重水素と三重水素を使う必要があるのですか」「核融合発電所を建てるとしたら、どのような立地条件が望ましいのですか」「核融合の研究や利用を規制する国際的な組織はあるのですか」といった素朴な疑問が次々と寄せられ、専門家との距離の近さを感じられる和やかな対話が続きました。

TCU Shibuya PXUでは、今後も新たな知見や交流の場を提供するイベントを企画してまいります。今後の展開にご期待ください。