「新・星の会」第4回「星と惑星を育む宇宙の材料:電波で探る世界」を開催しました(8/6)

 8月6日(木)、TCU Shibuya PXU(東京都市大学渋谷パクス)にて、「新・星の会」第4回「星と惑星を育む宇宙の材料:電波で探る世界」を開催しました。

 本イベントは、かつて東急文化会館8階の天文博物館五島プラネタリウムにて多くの方々に親しまれていた「星の会」の理念に敬意を込めて、東京都市大学(学校法人五島育英会)が新たに企画したものです。「新・星の会」は、高校生以上の学生および一般の皆様を対象に、宇宙研究の第一線で世界的に活躍する天文学者・物理学者が登壇し、各分野の最新研究をわかりやすくご紹介する、全14回のシリーズイベントです。講義のあとには和やかな雰囲気の中で自由に質問できる時間を設け、第一線の研究者と直接対話できる貴重な場となっています。

 第4回となる今回は、東北大学の深川 美里教授が登壇し、「星と惑星を育む宇宙の材料:電波で探る世界」と題して講演しました。

 深川教授はまず、宇宙から届く光と電波の関係に触れ、星や惑星のもととなる冷たいガスやちりは電波でよく観測できることを紹介しました。続いて、生まれたばかりの星の周りに円盤ができ、そこで小さなちりが集まって惑星へと育っていく様子を、電波望遠鏡「アルマ」の観測画像などとともに説明しました。さらに、太陽以外の星を回る「系外惑星」が数多く見つかっていることや、水が液体で存在できる「ハビタブルゾーン」、生命の材料となりうる有機分子が宇宙空間でも見つかっていることを紹介し、私たちの体をつくる元素も、かつて星の中で生まれたものであると語りました。
深川教授は、「空を見上げて星が目に入ったら、その星にも惑星がある可能性が高いと思っていただければ」と参加者に語りかけ、星々に思いを馳せながら講演を締めくくりました。

深川 美里教授による講演の様子

 質疑応答では、本イベントのコーディネーターを務める、東京都市大学 総合研究所 宇宙科学研究センターの大橋 正健特任教授とともに、活発な意見交換が行われました。
参加者からは「写真の惑星らしき天体は、時間が経つと動いて見えるのですか」「小さなちりは、どのようにくっつき合って惑星に育つのですか」「七夕の星、織姫(ベガ)や彦星(アルタイル)にも惑星があるかもしれないと伺いましたが、他の有名な星々にも、同様に惑星がある可能性はあるのですか」といった素朴な疑問が次々と寄せられ、専門家との距離の近さを感じられる和やかな対話が続きました。

質疑応答の様子

 TCU Shibuya PXUでは、今後も新たな知見や交流の場を提供するイベントを企画してまいります。今後の展開にご期待ください。

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