「新・星の会」第6回「ダイナミックな宇宙を捉えるガンマ線天文学」を開催しました(9/11)

 9月11日(金)、TCU Shibuya PXU(東京都市大学渋谷パクス)にて、「新・星の会」第6回「ダイナミックな宇宙を捉えるガンマ線天文学」を開催しました。

 本イベントは、かつて東急文化会館8階の天文博物館五島プラネタリウムにて多くの方々に親しまれていた「星の会」の理念に敬意を込めて、東京都市大学(学校法人五島育英会)が新たに企画したものです。「新・星の会」は、高校生以上の学生および一般の皆様を対象に、宇宙研究の世界的第一線で活躍する天文学者・物理学者が登壇し、各分野の最新研究をわかりやすくご紹介する、全14回のシリーズイベントです。講義のあとには和やかな雰囲気の中で自由に質問できる時間を設け、第一線の研究者と直接対話できる貴重な場となっています。

 第6回となる今回は、東海大学の櫛田淳子教授が登壇し、「ダイナミックな宇宙を捉えるガンマ線天文学」と題して講演しました。


 櫛田教授はまず、電波や可視光、X線など、これまでのシリーズで紹介されてきた電磁波を振り返りながら、その中で最もエネルギーの高い「ガンマ線」の位置づけを説明しました。続いて、超新星の爆発やブラックホールの周辺など、宇宙で最も激しい現象からガンマ線が放たれていることを紹介し、人工衛星や地上望遠鏡を使ったガンマ線の観測方法について話しました。さらに、スペイン・カナリア諸島にあるガンマ線望遠鏡群、MAGIC望遠鏡と今年完成したばかりの新しいCTA望遠鏡を紹介しながら、突発的なガンマ線バーストをとらえる取り組みや、ニュートリノや重力波など、電磁波以外の複数の伝達手段(マルチメッセンジャー)を組み合わせた観測の重要性について解説しました。そして最後に、「望遠鏡を使って、突発的に明るくなる重力波やニュートリノのアラートに対応したガンマ線観測を今後も進めていき、皆さんに今までわからなかった未知の現象や新たな天体の発見の情報をお届けできれば」と語り、講演を締めくくりました。

櫛田 淳子教授の講演の様子

 質疑応答では、本イベントのコーディネーターを務める、東京都市大学 総合研究所 宇宙科学研究センターの大橋 正健特任教授とともに、活発な意見交換が行われました。
参加者からは「望遠鏡の鏡が傷んだとき、交換するのは人なのでしょうか、それともロボットなのでしょうか」「重力波やガンマ線バーストの発生情報は、一般の人でも見ることができるのですか」といった素朴な疑問が次々と寄せられ、専門家との距離の近さを感じられる和やかな対話が続きました。

質疑応答の様子

 TCU Shibuya PXUでは、今後も新たな知見や交流の場を提供するイベントを企画してまいります。今後の展開にご期待ください。

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