公開講座「『ふるまいの試運転 』#2 もう​一度、​『関わる』を​考える​」を開催しました(12/9)

 12月9日(火)、TCU Shibuya PXU(東京都市大学渋谷パクス)にて、公開講座「『ふるまいの試運転 』#2 もう​一度、​『関わる』を​考える​」を開催しました。

 オープニングでは、一般社団法人公共とデザイン共同代表の石塚理華 氏より本イベントの趣旨説明及び「共創的子育てのデザインが拓くサステナブル・ウェルビーイング(Child Care Commons:CCC)」プロジェクトの紹介がありました。石塚氏からは、血縁関係のない第三者が関わっていくことで子育ての負担軽減やウェルビーイングの向上に貢献することができるのではないかとの考えのもと、本学の坂倉杏介教授が主宰する研究室とCCCプロジェクトが共同で、本学世田谷キャンパス近くの尾山台商店街にて大学生や近隣住民が子育て世帯に伴走する社会実験(「チーム家族」)を行ってきたことの紹介があり、その中で「気にかけるだけでいい」「いろいろな役割があっていい」「すぐにできなくていい」といった気付きについて共有がありました。

石塚氏による趣旨説明

 実践者によるショートトークでは、はじめに坂倉教授が登壇し、私たちが持つ「よく生きる力」を引き出すことが制度やサービスの在るべき姿であり、私たちはサービスを単に利用するのではなく、制度やサービスを通じて自身のライフスタイルを積極的に創造していくことが求められるとの話がありました。また、「チーム家族」の活動について、関わる人々の中でさまざまな「とまどい」が発生してきたとの共有があり、行き違いやトラブルが発生した際に相手との程よい関係をその都度調整することができる力を身に着けていくことが重要であるとのコメントがありました。

坂倉 教授によるショートトーク

 続いて、小澤いぶき 氏(児童精神科医・精神科専門医/一般社団法人Everybeing共同代表/こども家庭庁アドバイザー)が登壇し、坂倉教授によるチーム家族の活動状況の共有を受けて、子供のまなざしに応答することを通じて当事者性を共有していくことの面白さを改めて認識したとのコメントがありました。加えて、子供の世界と共にあろうとする際に生じる「予想外」やそれに起因する制度やサービスとのズレを肯定する関わり合いが、チーム家族の活動の中で生まれていくのではないかとの期待が示されました。

小澤 氏によるショートトーク

 登壇者クロストークでは、はじめに渡邊淳司 氏(NTT株式会社 社会情報研究所 Well-being研究プロジェクト/コミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部感覚共鳴研究グループ 上席特別研究員)からの話題提供があり、コミュニケーションを触覚で実感する「鼓動触覚化体験」や「空気伝話」について実演を交えながら紹介したほか、関わり合いのきっかけとなる在り方として、山古志村(現 新潟県長岡市山古志)における「デジタル村民」の取り組みや鎌倉インターナショナルFCにおけるファンコミュニティの事例について共有がありました。続いて、石塚 氏、坂倉教授、小澤 氏、渡邊 氏 によるクロストークが行われ、余地のある関わり合いや制御できないものへ応答の在り方について意見を交わしました。

渡邊 氏による「鼓動触覚化体験」実演の様子

登壇者によるクロストークの様子

 続いて、参加者同士がグループを組み、ショートトークやクロストークを聞いて感じた点や疑問に思った点、自身の職場や暮らす場所においてどのような実践が可能であるのかについて、意見交換やディスカッションを行いました。

参加者同士によるディスカッションの様子

 登壇者と会場参加者による対話セッションでは、各グループからグループ内で話題になった事柄や意見交換した内容についての共有があり、登壇者からは各グループから共有された内容へのコメントが行われるなど、活発な対話が行われました。

登壇者と会場参加者による対話セッションの様子

 TCU Shibuya PXUでは、今後も新たな知見や交流の場を提供するイベントを企画してまいります。今後の展開にご期待ください。

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