9月22日(月)、TCU Shibuya PXU(東京都市大学渋谷パクス)にて、第11回美食地政学サロンを開催しました。

最初に、東北大学の松八重 一代教授より、開会挨拶がありました。
続いて、「生き方を問い直す ~フィッシャー・アンド・〇〇~」と題し、志賀町漁業協同組合 監事/滋賀県漁業協同組合連合青壮年会 代表監事/フィッシャーアーキテクト 代表の駒井 健也氏による講演があり、環境の変化に適応したライフスタイルを実現するために、漁師としての経験を通じ、地域の文化や食を守りながら行動変容を促す取り組みについてのお話がありました。
また、琵琶湖の漁業が直面する高齢化や漁獲量減少などの課題解決のための、漁業体験や加工品開発、アートとの融合を通じた普及活動などの実例が数多く紹介されました。未来への提案として、「琵琶湖日記」や地域連携を進めることで、次世代に地域の魅力を伝える仕組みを構築する必要性についても語られました。

その後、駒井氏と東京都市大学環境学部の古川 柳蔵教授による総合討論が行われ、駒井氏の講演の内容についてさらに掘り下げた議論が展開されました。
漁師としての経験を通じた地域との接点作りに関するお話があったほか、アーティストとの連携活動などについて紹介があり、資金面や運営体制の面で課題を抱えているとの説明がありました。
参加者からの質問も多く寄せられ、インバウンド需要や生産者と企業の連携による地域活性化の可能性について、意見が交わされました。

最後に、東北大学の三橋 正枝特任助教より、閉会挨拶がありました。
プログラム終了後に実施した意見交換会では、参加者同士が交流を深めるとともに、積極的な意見の共有を行いました。
TCU Shibuya PXUでは、今後も新たな知見や交流の場を提供するイベントを企画してまいります。今後の展開にご期待ください。